「DM-familyティータイム in 東北」レポート
東北でも交流の場を。DM-familyティータイム in 東北を開催しました
2019年11月3日(日)、宮城県多賀城市にある多賀城市民活動サポートセンターにて、「DM‐familyティータイム in 東北」を開催しました。
当日はDM-family会員を中心に患者家族・友人・支援者の計17名が集まりました。
「得する」交流会をテーマに
「前回はお食事しておしゃべりして楽しかったけど、今回は参加した人がお得に感じることをしたいよね。もちろん!無理なく楽しくが基本で」と、宮城県在住の副理事長 佐藤美奈子が中心となって、東北地方在住の会員が主体となり7月初旬から計画を進めていきました。
企画・運営メンバーは4名になり、企画会議にはFacebookメッセンジャーを活用し互いに進行状況を報告・連絡・相談をしました。
会場となった多賀城市民活動サポートセンターの下見と予約は佐藤が自ら車椅子で赴き、また、当日の講師の依頼や運営メンバーとしての役割も適材適所に、それぞれが出来る範囲で出来ることを分担し、無理なく準備を進めることができました。
交流だけではなく使える制度の勉強を
当日は、DM-family会員以外の方にも参加いただけるように、独立行政法人国立病院機構仙台西多賀病院 医療福祉相談室 医療社会事業専門職の相沢祐一先生を講師にお招きし、「暮らしに役立つ制度とお金の話」をしていただきました。
「出るお金は最小限に・入るお金は最大限に」というテーマの元、障害者手帳を取得することで得られる可能性がある「特別障害手当」や、障害年金の等級の「額改定」の重要性についてのお話がありました。
この病気は進行性ということもあるので、受給している障害年金の等級が診断書を提出しても数年以上変わらない場合は、自ら進んで「額改定」をすることが大事だということです。
また、在宅就労に関しては、「IT企業などは、人工呼吸器をつけていても寝たきりでも、PCが使えれば、今後は在宅就労として雇用数が増えていくだろう」というとても魅力的な話をうかがうことができました。
ランチ交流とアロマバスソルト作り
午前の部が盛り上がった状態でランチ交流に入りました。
食事をしながら「普段はどんなものを食べている」、「最近は嚥下力が落ちて、好物だったものがなかなか食べにくくなったけど工夫してまた食べられるようになった」など、食べ物に関する話題が絶えず和んだ雰囲気で時間が過ぎました。
午後からは交流会では初の試みの「アロマバスソルト作り」を参加者全員で体験。
アロマテラピーインストラクターの資格を取得している会員(わたくし、桑澤裕美子です)が僭越ながら指導させていただき、普段の入浴剤とはまた違った「香り」を感じながら、おすすめブレンドや好きな香りをそれぞれに確かめながらオリジナルブレンドの香りでバスソルトを作りました。
「私の近況とこれからのこと」
休憩を挟んで「自分の近況とこれから」について、参加者が一人ひとり語る時間に。
東北地方ならではの悩み「親戚などが病気についての理解が低い」ことや「兄弟間で病気についてもめたこと、言えずにいること」が大きく取り上げられました。
また、「手伝ってあげたいけど、どこまで手を貸したらいいのか悩むことがある」という患者家族によくある悩みについても語り合いました。
悩みのほかには「就労移行支援を活用して一般企業への就職にチャレンジしている」など就労に関して前向きな話題も飛び交いました。
会場を借りている時間があっという間に残りわずかとなり、最後に会計担当から会費の内訳と寄付総額の報告をし、閉会の挨拶をしてから参加者で集合写真を撮りました。
残った参加者で名残を惜しみつつ会場の片付けをしながら「次はいつ会えるのかな?」「また会いましょう!」と再会を約束して解散となりました。
次回はもっとたくさんの会員の皆さんに、きっとお会いできますように!
「DM-familyティータイムin東北」にスタッフとして加わってに続く